2006年。八ヶ岳縦走。
2006年8月12-13-14-15日


8/12(土)
桜平駐車場-夏沢鉱泉-オーレン小屋-硫黄岳-硫黄岳山荘泊


8/12、今日も熱波が名古屋を襲う。車外温度計は40度近くを指す。
お盆休み恒例のお泊り登山です。
今回は三人。先生。Yさん。ウーマン。

遠く、Yさんは静岡、そして愛知の東の端からは先生。お盆の渋滞に巻き込まれ
集合時間に一時間の遅れが生じる。
聞くところによると、寒気が南下し雷雲が発生するそうです。
アメダスを見ると日本海岸に赤や黄色の激しい降水マークの帯が南下しています。

中央道、東京方面が激しく渋滞しているとの情報が入り、一度、東名を南下して
東海環状道を北上する変則コースが効をなし、二度目の大渋滞は回避できました。

飯田を過ぎ、伊北辺りで、未曾有の雷雨に遭遇。稲妻が何度も落ち、
洗車機の中を走行しているような局地的な豪雨。

豊田辺りで37度。飯田辺りで32度。
この前線を通過したら19度。

空気の質が劇的に変わりました。

それ以降は、涼しい空気で安定。
遅めの出発が、結果的に良かったというわけです。


初日の宿泊は硫黄岳山荘。
やはり一時間の遅れは到着を日没前後にさせ、僕たちの足を速めさせる。

自分としては、全行程を通して、この初日の登りが一番きつかったです。

森林限界を突破し、視界が開けた頃、夕陽が山塊を射しています。


やっと硫黄岳山頂です。涼しい風が心地よい夕暮れ。
このあと、衝撃の光景を目にします。
丘の頂きを目指し、勾配の緩やかな山頂部をお気楽な気分で登る。

すると、


爆裂火口です。
グランドキャニオンのような火口壁が綺麗な弧を描くかのように、見事に半円形残っており、
火口痕だと容易に想像できます。

まったく濃霧で足元を滑らせれば死も確実でしょう。

19時前に山荘に着いた僕たちは、宿の主人に16時までには着くべきものです、と注意されました。
至極当然。
足元も暗く、硫黄岳山頂を彷徨うのは自殺行為に等しいからです。

さて、硫黄岳山荘は、その持て成しの豪華さに驚くばかり。
食事は、麓の民宿でとるのと変わりないボリュームと多彩さで
そして味の方も、これまた美味。手作りの味噌を使った田舎風味の味噌汁は
三杯四杯おかわりしても飽きがきません。

あの激しい雷雨もあって訪れる人はお盆というのに少なく
泊まる身にはありがたい限り。

さらに付け加えれば、ウォッシュレットなんですよ。トイレが。