8/13(日)二日目
硫黄岳山荘-横岳-赤岳-キレット小屋-旭岳手前でUターン-赤岳頂上小屋泊

二日目の予定は、硫黄岳山荘から一気に南下し、権現岳まで行き、戻り、赤岳頂上小屋に泊まるという欲張りプラン。
欲張りすぎたゆえ、権現岳手前の前衛・旭岳手前でUターンする。

この稜線を闊歩する最も充実した二日目に、三人が口を揃えて申すのは、
稜線の美しさでもなく、最高峰の赤岳の征服感でもない。

夢にまで出て、困らせる。

それは赤岳から権現岳までの、400mある標高差。
ロッククライミング、に近い登山道。



赤岳を目指し稜線を闊歩します。
今晩のお泊りは、
頂上にある!!!頂上小屋。

頂上小屋と称するところは多々あるけれど、本当に頂上にあるのです。

大抵は、頂上から少し下った山小屋。でも、周辺では一番高峰にあるので頂上小屋と言っていますが・・

赤岳頂上に着いて、小休憩のあと、、その向こうの権現岳を目指します。

困難な道というのは、写真の数が極端に少ない。

その、夢にまで出て魘される急峻な斜面は、



その恐ろしい道は、写真左手の尾根です。うっすらジグザグに道の跡があるのでお分かりいただけると思います。
幅の狭いガレ場。落石は必至。

この、急峻な道の恐ろしさは三者三様で、その鋭角な角度の恐ろしいこと。
そのガレ場の恐ろしいこと。

僕は、登りより下りが恐ろしかったです。
せっかく赤岳の頂上まで来たのに、頭の上まで茂る樹林帯まで果てしなく下り続ける様は
必ず数時間後に登らざるを得ないので、その心理的な圧迫感は恐ろしい限り。

戻らざるを得ない。

三人の胸に言葉にならずとも秘めていた思い。

当初の予定は、権現岳からUターンでしたが、
最低鞍部を越え、権現岳前衛の旭岳を望む小ピークに達した時、自然発生的に全員一致で撤退を決める。

そもそも前日の雷雨の恐ろしさは山小屋で聞き、天気予報では今日も上空に寒気が残るという。
権現岳まで行き、戻るとすれば18時前と予想もつく。
早めに戻るのが賢明と撤退しました。
と、いうわけで、本日二度目の赤岳山頂です。
余裕ある帰還。
山小屋でのノンビリする一時は至福なもの。
生ビールが美味い!
ワインは高級でなくても美味い!!

先生とは何度も山行きをご一緒しました。
Yさんは、はじめましてさん。

でも、色々と話すうちに、Yさんと趣味が良く会うことを発見。
彼があり合わせの持ち物で
マダム風味を演じるのではありません。
←こういう趣味ではない!
各地にある滝や風光明媚な場所をバイクで訪れるそうです。
多くの情報交換をしました。