太陽を求めて
気付き始めれば、次々と目に入る斜面集落

一週間前の下見では、単独行ゆえ、多くの斜面集落の写真を撮ることができました。
このページでは、今週と先週【4/5】の写真を紹介します。
それでも、たったの一週間なのに、山桜の色艶は変わるものですね。

手前の谷底には天竜川が流れます。
よく見ると、左下-中央-右上と斜面集落があります。
便宜上、斜面集落と称しますが、小規模なものは一家族で営農しています。
そのような頑張り屋さんの農家が、気付き始めたらあちこちから、目に飛び込んできます。

↑ 上の写真の、「右上」の集落です。あの高さと角度にご注目。【4/5】

↑ 上の写真の「中央」の斜面集落。その望遠写真。
手入れの行き届いた茶畑を見ると、逞しさを感じます。
集落の上部に、小さな鳥居が見えます。

人が住めば、必ず信仰の場があります。
言い換えれば、信仰の場が身近にあるのが人間のあるべき姿なのでしょう。



← ↑ 共に【4/5】の写真。
山桜は、まるで山河にたなびく雲のやう。

← この写真が、秘境駅として名高い小和田駅。

はるか上を走る林道から、獣道を一時間以上かけて下りないと
辿り付けない駅。

ところが、聞けば、近くに一軒だけ老夫婦が住んでいるという。
こちらの謎解きも、近々に迫られることでしょう。




←↑コチラの写真は天竜川西岸の斜面集落。
ともに天龍村になります。 ←が、その望遠写真。

彼らの生活に思いを寄せるとき、
その想像は尽きません。
縁側から見る光景は、まさに飛ぶ鳥の心地なのでしょうか?

買い物は如何に済ますのでしょうか?

聞こえてくるのは風のざわめきと鳥たちの声だけなのでしょうか?

この辺りは、目を凝らすと、斜面集落が沢山目に入り込みます。


集落の名前が幾つかありますが、ほぼ全てが斜面集落です。
この辺りは、信仰に基づく祭りや神々に捧げる舞などが盛んです。
奥三河の「花祭り」や遠山郷一帯の霜月祭り。
このような伝統行事は残していきたいものですね。

ここ、天竜川西岸の坂部(さかんべ)集落は、険しいけれども信州は最南端。
気候は温暖で柚子が栽培でき、昔から「ゆべし」を作っていたそうです。
また棕櫚が自生し竹は青々として、冷涼な信州とは、植生も趣を異にするエリアです。

坂部集落には廃校となった小学校が、今でも立派に存在しています。
木造のその校舎の石門の裏書には、昭和40数年に開校100年を迎えたと記してありました。

今でさえ険しいのに、130-140年前に学校を開設する気概に感服します。

こちらで紹介した地図は、コチラを参照。 map