年中行事
提灯の大平宿
2008年6/14-15


楽しい仲間とともに、今年も過ごす大平宿。
宿泊に使う家は、もう勝手も十分に知った、江戸時代末期のつくり。
毎年、少しづつ趣向を凝らし、今年といえば夜に提灯の明かり。


今年で3回目。それぞれに役割を自認していて、ついて早々、美味しいお茶の時間。
前回の失敗を活かし、炭を大切に使うために七輪を。そして紙製の容器を排し、諸々の陶器の碗や皿を。

この日は、とても爽やかな初夏の休日で、快晴で、そして涼やかな風が家を抜ける。

今回の大平で絶大な力を発揮したのが、最高級・松阪肉。
あまりに上質な肉なので、夕食はご飯と汁物さえ用意すれば満たされる。
大変に美味であり、時間短縮にも繋がる。
その食べきれない量の松阪肉は翌日にも供されました。なんと贅沢なのでしょう。
そして、田舎汁も具沢山で美味しく、皿の数こそ少なかったものの、一大饗宴でした。


肉の火加減も必要なくなり、あとは提灯の明かりで酒を酌み交わす。

朝も、涼感溢れる夏のお菓子を。
温泉こそ無いものの、なんと贅沢な山の宿でしょう。

飯を炊き、松阪肉とともに食べる。
食べきれない松坂肉は、夕食-朝食-昼食に。
三食とも松阪肉なのに、誰も飽きないのは、やはり食材として最高級なものを選んだからでしょう。

旅のスタイルは様々に、同じ所は行かない人もいます。
ここ、大平は偉大なるマンネリの休日。
同じ場所の、同じ家屋。
毎年変わるといったら、泊まる季節の多少の前後と、ちょっとした新しい趣向だけ。


長野県は飯田市の大平宿。
薪の煙と、自然の音。ただ、それだけ。