初代ウーマンデジイチ、最期の旅。
ウォーキングと食べ歩き
2009年8/29-30
長野県は、飯田。南信州を代表する町。
この町に魅せられたのは、丘の上とも呼ばれる雄大な裾野に(旧)市街が広がり、
見渡せば南アルプス、振り向けば中央アルプス。
どこを見ても青々としたアルプスが道の向こうに必ずあって、
空間の広さを実感せざるを得ない、なんとも眺望に恵まれた町。

ただ、それは取っ掛かりでありました。
飯田に滞在して、最も秀でた魅力は、恵まれた食文化にあると、味覚は視覚よりも上回る。

この週末の最大の目的は、再開した絶品小料理屋(某風土料理屋)。

ただ、食べてばかりでは、贖罪の意識も産まれます。
夜に食べ過ぎた罪を相殺するためにも、事前に体を動かしましょう。

早朝、飯田駅前に車を停める。
朝一番の豊橋行きの飯田線に乗る、旅のスタート。
なんとも不思議な感覚です。

南へ南へ、静岡県は大嵐駅まで、JRの旅。
飯田線の、天竜峡以南は、渓谷沿いに線路があって、人気も高い景観です。

その前の週末、越前の大野でウーマンデジイチを落としてしまい、
限界を感じたので、ネットでポチッと購入しました。
ただ、手元に届くのが、後日なので、今回の旅が初代最後の撮影。

ところが、飯田線内でカメラを使っていたら調子を取り戻し、ほぼ全快するではないか!?



途中、温田(ぬくた)駅には阿南高校があって、飯田以南の高校生が乗り込む。
この絶景を当たり前のようにして、毎日眺めるわけなのです。


途中、唐笠駅⇒大嵐(おおぞれ)駅間の音の風景をデジタル録音機で録りました。

重たいファイルなので、再生できるのに、若干お時間を要します。


さあ、大嵐駅に着きました。無軌道な市町村合併で、もはや静岡県浜松市天龍区。実感湧きません。
橋の手前が静岡県。渡れば愛知県は豊根村(旧・富山村)

まさか、渡りきる直前に大転倒してしまって、ウーマンデジイチ、更なる破損。
撮影はできるものの、液晶画面が映りません!!


山紫水明
まさに、このことを言うのでしょう。
天竜川(佐久間ダム湖)の左手に道があって、僕は17キロ北上します。

程なくして、長野県に入り、徒歩で三県を歩く記録を樹立!

天竜川の向こうに、愛してやまない斜面集落の中井侍を見る。

さて、歩いていて寂しい思いもしました。
道中、真新しい供養塔なる石碑があり、最初は誰かの冥福を祈るものかと思い、手を合わせました。
ところが、次から次へと同じ供養塔なる石柱が現れます。
謎は瞬時にして解ける。

道端に佇むお地蔵さんは、当たり前のように見た日本の情緒でもありました。
ところが数年前から、それを転売できるものとして盗む輩が全国各地に発生。

供養塔は、実害からの対策か、事前の策か、
盗難から免れるために、村人が知らぬ場所に移転させてしまった、名残なのです。

お地蔵さんを盗むなんてのは、
よほど荒んだ感覚が無ければ日本人にはできません。
それとも、そんな意識もない外国人が、ホイホイと盗むのでしょうか?

この日のウォーキングは、温田駅までを予定していましたが
事前の目算が相当出鱈目で、安全策をとりまして平岡駅どまりの17km

ベンチで昼寝をしたり、しばらくはノンビリできる。

天龍村は、ウーマン号で何度も訪ねますが、
徒歩ならではの発見は、一回目なのに、実に多かったです。
朝からの疲れも出てきまして、帰りは寝たり起きたりのJRの旅。


15時のチェックイン開始と同時にホテルへ。
汗を流しノンビリして、目的の風土料理屋へ。
総選挙最後の土曜日。
「最後のお願い!」と喧しいのかと思いきや、全く普段のままの丘の上。

満席の風土料理屋。
となりの地元民とも盛り上がり、イロイロと料理を分けてもらいました。
先に失礼させてもらいましたので、ビール一本分はこちらに回してもらう。

翌朝、某洋菓子店で、某洋菓子を10個まとめて購入。

飯田は、オーベルジュ都市。
美味しいものを求めに訪ねることのできる、味な町。