濃尾平野が終わる頃
小さな山を四つ登る
2009年10/4
岐阜県のどの角度が最も美しいかと問われれば、僕は、濃尾平野が終わる頃、と答えるかも知れない。
岐阜県の魅力は、ともすれば雄大な山岳県、これに尽きると言われそうだが、
僕は、濃尾平野が終わる頃、小さな山がポツポツと現れ始める美濃や関の光景を伝えたい。

土曜日に引き続き、本日も快晴。
まずは岐阜県美濃市。この町は何度も訪れていますが、
小京都の名に恥ずかしくない、風格と均整があります。

まずは長良川沿いの独立峰、小倉山159.2mに登る。
【左上】まさに濃尾平野が終わる頃。
    南を向けば、水田に小さな山がポコポコ。
【右上】同じく北を向けば、雄大な山岳地帯の入り口が構えます。

本日は、四つの山を登りました。
独立峰であることがポイントで、
【左の写真】三つ連なる山はダメ。その右手手前の小さな小さな
緑の山を登る。(以安寺山

【上の写真】この小高い山が、小倉山。
では、この写真をとった場所はというと、本日、二個目の独立峰、
以安寺山(約90m??) 町の真ん中の小さな小さな独立峰。
小さすぎて、建物の影に隠れて、
「山はどこ?近くまで来ているのに!」と、
普通ではありえない探し物。

美濃の町は、実に均整の取れた風情ある小京都。
上品過ぎて小さく、猥雑さが町の魅力の一つとするのなら
それは全く望めません。

飛騨方面へ行くには、調子良くドライブしている途中で、
なかなか泊まる町ではありませんが、
一度、この町の旅館とかでノンビリするのが、一つの目標!!
和紙で有名な美濃の町のお次は、刃物で有名な関。
何かしら有名な地場産業を有する町は、独立した個性があり、魅力です。

関の町は、戦後風情の古い地方都市。旧市街の土地の集約が、当地にあってはドラマチックで、
雑然とした中にこそある良い味わいが醸し出されています。

まずは、旧市街に沿うように存在する独立峰、安桜山152.0mを登ります。

今回、四つの独立峰巡りをしましたが、本当は、さらに何箇所か登る予定でした。
大問題がありまして、地図では山の場所が確認できても
登山口が最後まで見つからなかったり、よく分からなかったりと、
このようなマイナーな山を一介の旅人が登るというのも、低い割には敷居が高いのです。
やはり、当地で宿を取り、どっぷり構えての低山制覇でしょうか。
【左】安桜山から見た関の町と、気になる独立峰。鉄塔横の小高い山、一ツ山(約70m??)
【右】一ツ山の別角度。
一ツ山は独立峰なので、結局、登山口を探していたら一周してしまいました。最初から存在しないのが濃厚!
山を一周できる道が存在するのも独立峰ならではですが。。。

【左】左手の三角形の独立峰も、グルリ回りましたが登山口を見つけれず。。

結果的には、本日最後になってしまった四つ目の独立峰。
梅竜寺山115.3m

台形で、左手が若干高い。僕は、右手を登ったので、
実際のところの標高は100m前後でしょうか。

今回の、気まま一人旅では、
拝観料も取らない、地元に開放されたお寺も何箇所か寄りました。
朝の香の残り香が漂う、誰も居ない本堂で
手を合わせる時間は、とても凛としたものがあり、贅沢でした。

一つ考えていることがありまして、ウォーキングするのなら
地元のお寺を徹底的に巡ってみる。
捜し求めていた早朝の座禅をして下さるお寺さん。見つかるかも。