歩いて見つける津島の魅力
2010年10/16


  愛知県は尾張の西部に津島市があります。
その広大な堆積平野にあって若干、1-2mほど周囲より高いがために
水捌けの良さから集落が形成され、今となっては
大型のマンションがあちらこちらに建設されつつも
往時の趣を今に残す町、津島。

水難の相から最も守るべき存在は朱に鮮やかな津島神社。
その周りに旧市街が残ります。

旧市街を二時間ほどぶらり歩きしました。
川魚を扱う店が今も残ることろに、
この巨大な水郷地帯独特の淡水魚食文化は生き続けているのだと
安堵もするのですが、この後、市内の大型スーパーに二軒寄ったものの、
川魚は一切扱われていませんでした。

今や、鮒の類は深海魚並みのグロテスクな存在なのだろうか???
 



 
 
どうやら津島市は空襲の被害には遭わなかったようである。
残念なのは、残された旧市街の価値を全く認識していないのか、
マンションが無秩序に建設されている。
【左】弧を描くところに旧街道の趣を見るのです。
   
 麹専門店で米麹と甘酒の元を買いました。右上の写真、道に出っ張っているのは井戸。
木曽川の伏流水で津島は水の豊かな町。
   
左上の写真は天王川公園。天王川なんて無いのに不思議な名称だと思っていたのですが、
昔は写真両端の松林まである大きな川でした。
濃尾平野の治水が進み水量が減り水運の機能を果たさなくなったところで埋め立て一部は津島神社の所領としたそうな。
右上の写真は、川魚の押し寿司。旨かったです。
こういう地の物を食するのは、食べるにおいて特に秀でた贅沢だと思うのです。

津島ではこの他に和菓子と地酒を求めました。
ところが地酒がどこにも売っていなく、仕方なく岐阜は養老の酒でごまかすのでした。