祓いたまへ、清め給へ
年の瀬の大祓

2010年12/30-31

近鉄特急でマイミクさんと気楽旅。
アーバンライナーでは難波ではなく伊勢へ。
なにかその、正統な近鉄の利用法を実践しているような。
初詣の繁忙期に備えてか、僕らの乗った特急車両は、現役で最も古そうなタイプ。
これはこれで乗る価値を覚えますが、たぶん特別ダイヤに備えて程度の良いのは元旦から総動員させるのかしら???

鳥羽まで行きまして、駅前ではお得切符の特典で赤福を一皿賞味する。
砂糖の大量投下時代は過ぎ去ったのか大豆の独特の風味を味わえる原点回帰路線のnew赤福。

市営定期船で50分ほどの船旅。
僕らは神島を目指します。
伊勢湾と太平洋の境に位置する神島は外洋の趣もあって
もう少し波の荒々しいものを期待していましたが、内湾と変わることなく穏やかに到着。

両側の軒がアーケードのある商店街のように、1.5m程の道路は屋根付き。
たぶん家と家の間に自然発生的に道ができたのでしょうが、
それは僕らの考える道ではなく何の警告もなしに階段状になるので
人が歩く以外には用をなしません。


 



集落の背後にある神社に登って島を一周します。
狛犬の台座には戦後の引き上げでしょうか?? 大連市です。
今にして思うのは大連の方角を向いている。
通常、集落は日当たりを求めて南側に開けますが、
ここ神島は台風の害を避けるために北に開けています。

島を一周しますと、東側には渥美半島の伊良湖も明瞭です。
ところが南は海しか見えない。これより先の陸地はよその国。
(※南にあって大津波で水没した鯛島伝説が語り継がれています)




 


一周のウォーキングも次の船まで二時間もある超過達成。
唯一の喫茶店でコーヒーとビールという変な組み合わせをしても、なおも時間が残り、
待合所に行けば何か新奇なものがあるかもという期待も手伝って30分以上も前に到着。
ベンチに深々と腰をかけ疲れを実感する。
北から近付いてきた一段と黒い雲の淵に接したのか、雨風が吹き荒れました。


伊勢市のビジネスホテルで少し休んだあと、本日の夕食として味な居酒屋を。
地元のマイミクさんに教えてもらった、なんと素晴らしい店でしょうか。
地元民で混雑しているのは、その証ですが、
そうであっても持てる表現の全てで持って、それぞれに違う味わいの妙をお互いに褒めたたえるのに
時間が消える、誠に素晴らしいお店。

鮮度があり、しかも安いと来た。


翌朝は、凛とした寒さに包まれての外宮と内宮の早朝参拝。
一年のおかげを感謝するのです。

名古屋に着いたのは正午ごろ。
慌ただしく戻るのではなく、
一年も、ほんの少し自宅でのんびりできる時間を持ちながら暮れようとするのです。