川魚を食せよB
2010年12/29

驚くべき近さのマイミクさんが里帰り。
これは大々的なお持て成しですぞよ!!!

川魚を語れば熱くなります。
今回は手短に熱く語りますが、、、、
つまりです。冷凍保存と物流が発達した高度成長以降、日本国民は安定的に海の魚を食べられるようになりました。
それ以前は高血圧になりそうなくらいの塩漬けの魚か、干物か、鮮魚に限って言えば沿岸部住民の特権でした。

それでも四足の獣は食べない日本人にとって
動物性たんぱく質の解決策は自然と家の近くの湖沼や河川、田圃に棲む淡水魚に限られます。
日本人の歴史にとって生活の魚は淡水魚。
それを今になってほとんど食べない。
目の前に生きる魚を食せ!!!!!!!

鯰のかば焼き。
泥の臭さは滋味なのです。強精なのです。
かば焼きにしたとしても脳天をつんざく泥の味わいは、人を確実に酔わせます。
脳みそのコクを身とまぶし食べるのがとても美味しいと、ようやく発見。

   
  鮒の刺身は冬季限定。
酢味噌で食べるのは臭みを消すためですが
鯰のかば焼きを食べると、それは意味のないこと。
鮒そのものに冷涼なものを感じます。


時に木曽川の天然鰻も食べられるそうです。

鯉の汁もの。




 
濃尾平野西部は、海抜ゼロメートル地帯。
何の強制力もなく海に注げる河は木曽三川くらいで、あとは細長い川の形をした池。
地図を良く見ると、それらの中小河川は河口に【○○排水機場】と電力に頼る姿が認められます。
さらに詳しく見るのなら、小さな河川はポンプで中規模な河川へ、その河口で水を吸い上げられる。
中規模な河川は、さらに大きな河川の河口で、やはり堰止められポンプによって次なる川へ。
3-4段くらいの上昇を持って、初めて海へ排出される水。

悠々と流れる水面の表情は、やはり木曽三川にしかなく、
あとはポンプの作動に頼らざるを得ない、それが濃尾平野の西部。

迷彩服を着たような水路はびこる濃尾平野に今も淡水魚は悠々と生きている。