マダム博物院特別企画展B 名碗の誉れ
大きさに関する統一表現 |
特大 |
両手で持ち上げるもの |
大 |
両手に大きく収まるもの |
中 |
両手に余裕で収まるもの |
小 |
片手に収まるもの |
極小 |
片手に小さく収まるもの もしくは指で摘まめるもの |
重要マダム財
マダム緑釉碗 銘・水芭蕉 (大)
高さ 68mm
径 145mm
高台径 52mm
口縁部厚さ 0.7-1mm
重さ 226g
近マダム焼後期の名碗
まるで磁器、そう青磁と見紛う陶器の薄造りをここに極めた当代最高の碗の一つである。
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光の具合で、緑⇔青と変化する碗は、まさに碧であり玉の面持ち。
近マダム後期、薄胎厚釉の実験的試みが行われ、それは碗奥部の釉溜まりに見てとれる。
そもそも釉の吸着は胎土の厚さに求められるのであって、薄胎と厚釉は本来は相容れない。
その許される最大限を求めて厚釉を追求した碗の一つでもある。
結果、薄い胎にたっぷりな釉は、磁器に見紛う景色となった。
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近マダム中期から始まった大型運動の影響も残り、後期の碗にも大ぶりのものが目立つ。
ただし並行して薄造りの追求も熱を帯びており、まさにこの碗は、その二つを併せ持った貴重な存在である。
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