マダム博物院特別企画展E
名碗の誉れ
大きさに関する統一表現 
 特大  両手で持ち上げるもの 
 大 両手に大きく収まるもの  
 中  両手に余裕で収まるもの 
 小 片手に収まるもの  
 極小 片手に小さく収まるもの もしくは指で摘まめるもの 



マダム宝
マダム黒茶碗 銘・囲炉裏
(大)

高さ 79mm
径 97mm
高台径 55mm
重さ 417g

箆目も鮮やかな重厚感のある茶碗であり、一筋、上下に大きく削る箇所が漆黒の中の景色として栄える。
若干の筒茶碗の形状であり、口径下部で締めた感じが全体に凛とした趣きを与え
巌に一つの裂があるかのような上下の削り痕は、けっして大ぶりではない碗であるものの重厚にて長大な感がある。

   
現マダムの作品として、時代の吟味を経ず、即、マダム宝に指定された将来に頼もしいマダムの至宝である。
   
   
   
その肌は黒にありて単調ではなく、複雑な色の妙でもって黒と成しうるマダム黒。
油気肌や、まるで志野が黒を呈したような風合いも手にとって柔らかである。
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