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甘い温泉・諏訪の旅


2004年10/9−10 神奈川のS兄さん・三重のカッペくん、そして私、ワンダー・ウーマンの三人は
直撃が予想された台風に臆することとなく予定通りに旧交を温める旅【甘い温泉・諏訪の旅】を催行いたしました。

2004年10月9日、前夜の激しい雨は小康状態。しかし360度どこもどんよりした雨雲。
近づきつつある台風は直撃するみたいなことを言う。 何がおきるか分からない。
とにかく暴風雨になる前に諏訪に着けれるよう、名古屋駅でカッペ君を拾ってからは
名古屋都市高速の名駅入り口を使い、別料金の小牧線も利用して中央道へ。

さして雨は降っていないものの、台風の接近で50キロ規制発令中。
ウーマン号、なかなか特急運転が許されない。80−100キロ程度で北上しました。

台風の影響で何がおきるか分からない。そう思っていたら、事故で通行止めを食らいました。
一車線規制かと思ったら通行止め。僕たちは幸運にも目の前のインターで下り、また中津川で乗る
予想外の動きをしました。  このころから雨が激しくなりウーマン号も慎重運転。
ところが駒ヶ根SAも過ぎた頃から雨も降ったり止んだりの繰り返し。

実は台風の上陸に備えて当初は12時集合の予定を14時にしました。
しかし、結果的には12時過ぎ到着のS兄さんと、まったく同時刻にロスなく合流でき
天気は悪いものの何かその幸先がよい感じがしたのです。

僕たちが最初に訪れたのは片倉館です。昭和三年建設の宮殿的公衆浴場とでも申しましょうか。
当時、絹で財を成した片倉兼太郎が地元民の福利厚生のために建設した浴場。
宮殿的浴場といえば大阪のスパワールドもありますが何せ重厚感がぜんぜん違います。
入って真っ先に思ったのが、これまた大阪のカミイユ同志。  彼は古い近現代建築に関心があるので
片倉館はお気に召すかもと思いました。
お湯は単純泉ですが、この温泉は僕にとっては建物を愛でながら入る極めて珍しい温泉。

【左】階段  【中】家族休憩室  【右】片倉館
片倉館で昼食もとり、次に何するとアーダノコーダノ。
結局、次にすることも温泉。片倉館の単純泉とは対照的な毒沢温泉神の湯。

今回の旅で毒沢温泉に寄れたのは素晴らしい出会いでした。
各地の温泉は色々と見てまわった僕ですが毒沢温泉神の湯は
最上位に位置する印象の深い素晴らしい温泉。

毒沢温泉神の湯は毒沢温泉の最も奥に位置する山深い一件宿。
茶褐色の温泉は何度も入ったことがありますが、ここの温泉は飲泉も可能。
とにかく目を白黒させたのはタイトルにも記したように
ここの温泉、甘いんです。ほんとうなのです。甘い温泉なのです。
医者や専門家に言わせると、ここの毒沢の湯は極めて珍しい泉質。
含鉄((監))-アルミニウム-硫酸塩冷鉱泉(酸性低張性冷鉱泉) pH2.5
そして効能も極めて高く、療養目的で訪れる患者さんも絶えないらしい。
人工では到底不可能な自然湧出鉱泉の医療学的効果は、現代医学の粋を集めても未だに解明できない深遠微妙、
純粋神秘な効力が無数に隠されており、その有効なる成分がともに反応し合って医薬に見放された重病人や難病が、
短時日にぞくぞくと完治する実例はまさしく大自然の偉大な効力に他なりません。
飲用について】
当館の鉱泉は飲用の許可を受けております。
特に胃腸の悪い方、貧血の方に効果があります。
浴室内に飲泉場(冷泉)を設けてありますので是非ご利用ください。
また神の湯旅館は、その和の趣も味わい深く
是非とも訪れるべき旅館であると固く心に誓ったのでした。

【左】純和風の玄関ロビー 【右】雨も激しく、それはそれで赴きもある山深き宿

風はないものの雨が本降りとなり、早々に宿に着くことにする僕たち。


【左】前進が割烹料理屋だけあり美味  【中】別注文で馬刺し。美味。 【右】日本の理想とする朝食
お酒類はりんごの食前酒。ビール大瓶3本。熱燗二合。地ビール(小)2本。これを夕食で。
部屋での魔女会議では缶ビール六本とワイン一瓶。
こんなに飲んでも翌朝はすっきり爽快。全然のこらない。毒沢の効能でしょうか。

宿は広い部屋でしたが防音はいまいちのつくり。だから、その、、、声を殺して・・・・?
これは日本の旅館に言えることですが、増築に継ぐ増築。
そしてその時々のエレガンスを取り入れるものだから結局は統一性のない迷路のような作り。
痛感するのは、増築は大元の建築より気を配って、新しいが統一感のある
旧時代への迎合が必要だと思います。

台風が去った日曜日。僕たちは早々に宿を後にし、下諏訪温泉街を見てまわる。
諏訪大社秋宮の荘厳な作りに感服し
塩羊羹でことのほか美味と教えてもらった新鶴に行ったものの日曜閉店と知り驚く。
そして高貴な方たちの宿であった本陣を見学。ここの受付の老婦人が
大変に品がよく親切に説明してくださり、なにかその親しみを感じざるを得ませんでした。

【左】諏訪大社秋宮  【中】注連縄の大きさが特に有名  【右】本陣の庭園

下諏訪の温泉街を見て回った後は、諏訪まで行ったらビーナスラインということで一気に標高を上り詰める。

【左】すっかり秋の気配の八島湿原  【中】晴れ間も覗く気まぐれな天気  【右】女神の氷水 冷たい!!
車山ではリフト使って山頂の散策を考えましたが強風のため途中までと知る。
ビーナスラインを走破して話したことに、歩くことがメインの旅行も面白いかと。
旅といえば、ついつい安楽なことを考えてしまう傾向が大。   ここは難易度は低レベルにせよ
テクテク4〜5時間くらい緑の中を歩き旧交を深めるのも、また必要なのではと。
激しく同感(禿同)


そして、旅の最後の温泉として目指したのは石遊(いしやす)の湯。
ここの作りは独特で自分は好きでしたが、ご両人とも気に入ってもらえて安堵いたしました。

このあとJR茅野駅まで車を走らせ昼食のあとS兄さんとサヨナラ。
S兄さんが乗る「スーパーあずさ」の出発5分前までアレコレお話し、本当にサヨウナラ。

このあと僕たちは車に戻って諏訪インターから名古屋へ向けて走り出す。
ほぼ同時刻に茅野を出たS兄さんと僕ら。
S兄さんは「スーパーあずさ」
僕らは「ウーマン夢の超特急」

名古屋インターに到着したときに兄さんにメールしたら、スーパーあずさは立川を出たところ。
ちょっと、ウーマン夢の超特急って凄くない!?
◎豆知識◎
ウーマン号 一般道での呼び名
ウーマン特急 高速道使用時の一般的名称
ウーマン夢の超特急 高速使用時の超過高速運転























さて、石遊の湯の休憩室に変なポスターがありましたのでご参考までに。
毒キノコ一覧です。