そう簡単には行けれない、南紀州の旅
2005年11月12日-13日
僕にとって湯俣に行った経験は実に衝撃的で感謝の念が溢れる出来事です。
今回の南紀州の旅は、そのお礼でもあるのです。
そもそもT隊長の気分転換のために企画された旅行。
お誘いを受けたからには是非ともという思いがありまして参加致しました。

集合は三重県伊勢市。僕はあえて90分ほど早く到着して、初めての豊受大神宮(伊勢神宮外宮)などを
じっくり見て回りました。  寒さを実感する快晴の空の下、凛とした思いを覚えたものです。

外宮の別宮である月夜見宮

外宮第一の別宮。荒御霊をお祀りする多賀宮
そうこうしているうちに集合時間となり、
まずは四人で皇大神宮(伊勢神宮内宮)とおかげ横丁などを見て回る。
今晩の宿は那智勝浦にあるホテル浦島。実の遠い。途中、外洋の海を愛でながら南下するのです。
南にいくに従い、東京から最も時間のかかる本州と呼ばれるエリアに足を入れる。
山は険しく海との境に豊かな農産物を保障する平野もなし。  
これでもかこれでもかと南に下る。地の果てに来た感がする。

ところが途中、和歌山県新宮市で買い物に立ち寄ったジャスコには衝撃を覚えました。
とにかくデカクて商品も豊富。
南に下った最果ての地に名古屋と変わらない消費生活があったのです。

そして物語は語られます。最果ての地に唯一存在する巨大ショッピングセンター。
そこは週末の家族のちょっとした楽しみであり、
思春期を迎え、ワルに走り出した不良グループのたまり場でもあり、
夜の商売で儲けた金のはけ口を、ここに見出すお姉さんの姿があり、
巨大ショッピングセンターには実に色とりどりとした人間模様があるのです。